2017年10月1日日曜日

照沼重輝のアメリカ彷徨記(家畜ヤード)・・・4

2017.10.1日 晴かな 現地時間 午前3:24 時差ズレ
 昨日はダラス近郊の家畜のストックヤードに輸入品を探しに出かけた。俺が泊っ
ているマッキー二ー市から車で2時間ほど西に行ったところである。古き西部開拓
時代の町を再現している観光地である。この町では革製品を狙っているが、果たし
て閃きを感じる商品と出会えるか、ワクワクしながら行った。
 アメリカトヨタの本社前を西に向けて走る。高速の放射線が幾重にも東西南北に
延びている効率的な道路を見ながら進んだ。二時間後にその町に着き、駐車場に
車を入れ、10ドルを白人の大男に払った。駐車場はメーンストリートに面し、
そのまま数多の観光客に混じって進んだ。家畜運搬用の線路を跨いだり、ピスト
ルとナイフを腰に挟んだカウボーイに出くわしたりしながら、先ずは腹ごしらえ
とレストンランに急いだ。この町で有名なステーキ屋に入り、ランチメニューの
ステーキを注文する。値段は10ドルと安かったので、ビールも野菜も注文した。
 西部劇時代のようなステーキを食べたが、その味は日本人向きでなく、感想も
述べる気にならない。ウエートレスが味はどうかと聞いたが、俺は親指を立て
褒めてやったら、その中年ウエートレスは満面に笑顔を浮かべた。もっとはっき
り感想を言うべきかの反省を残し店を出た。
 昔のアメリカの西部開拓史時代の土産品屋に入り、面白そうな土産を80
ドルほど買うが輸入品にはならない物ばかりである。若者の遊び部屋等に飾るに
は相応しいが、一般消費者には一寸適しないと思えた。メーンストリートの
土産品店を次々と覗くが、輸入品に相応しいものは発見できなかった。それでは
ここに来た意味が無くなるので、アメリカ人観光者の消費心理を研究してやろう
と思い、観光客の後からついて行き、先ずはどの売り場に向かうかを探ったり
もした。
 突然、西部開拓時代の機関車と客車が汽笛を鳴らしながらこちらに向かってき
た。乗ってみよう思い、切符売り場を探したら、既に切符は売り切れて席が無い
と言われたので諦めて眺めるだけで終わってしまった。街頭で昔のウエスタン
音楽を奏でる三人組を立ち止まって聞くも、そこに長く立ち止まる欲求は
起きなかったので、早めに駐車場に戻ることにした。この町の滞在時間は
4時間程度になった。
 どうしても今回の旅の俺の目的は、ウオターゴルフにあるから、その他の掘り
出し物には目がいかないのかなと、年と共に感性が貧乏になったことを感じ、
淋しくなってしまった。早く、ペンシルバニア州ハリスバーグに行き、強い希望感
で心を充たしたくなってしまった。
       アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝
                 家畜用専用貨物線

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