2017年1月9日月曜日

照沼重輝のアメリカ彷徨記(ゴーストタウン)・・・20

2017.1.9月 晴 午前4:50
 ソルトレイクの淵に立ち、暫し眺めた。湖面も岸辺も真っ白だった。真っ白い景色は直ぐ
に飽きた。私は運転席に乗り、友人を急かせてから車を発車した。IN80号に戻る道路の
標識は縦断の穴だらけであった。アメリカ人は車中から銃を発射させる遊びをするらしい。
危険ゾーンを抜け、高速の戻り暫く走ると、砂漠の中に荒れ果てた店舗兼民家があった
ので、高速を降りてそこに向かった。1945年建築と基礎に書かれた建物であった。誰も
住んでいないらしい建物でドアが開いたままであり、風に揺られてバタンバタンと鳴ってい
た。私は中に入りたくなり、恐る恐る中に入った。店の中は砂漠の中のレストランのようで
あり、店の名前はオアシスと書かれていた。最近まで営業をしていたようであり、テーブル
や事務所の灰皿の上にタバコの吸い残しがあった。物静かな二階が目に入ったので、
階段を上がろうとしたが危険を感じ辞めた。真っ暗闇の二階には毒蛇や毒虫の住処に
なっている危険性を感じたので辞めたのである。旅半ばで蛇や虫に遮られたら、やるせ
ないことになってしまう。階段を上がるのを辞め、店の中を再探検をした。開いたままの
キャッシュボックス、レジ機とレシート用紙、散乱の筆記用具、傾いて吊るされている
メニュー、用心のために時々後ろを振り返り、用心深く店内をうろついた。目ぼしい物も
無く、私は店外に出て「帰ろう」を友人に発した。
  ゴーストタウンの見学はあっさり終わった。外の光の眩しさを感じながら、原野を突っ
切り、高速に戻った。1時間の探検の旅であった。
                 アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

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