2017年1月12日木曜日

照沼重輝のアメリカ彷徨記(何も無い地域)・・・22

2017.1.12木 晴 午前6:55
 交差路を右に曲がってしまった。それで、峠を越え、谷を越え、湖の横を抜け、直線を
暫く走っても人家が無かった。もしかすると、大陸の謎の地に紛れ込んでしまったのか、
日本人の時間と距離感の違いで、全てのものが長く大きく感じてしまうのか。ガソリンが
少なくなってきた、心細くなり野営か車中泊かを考えるようになった。既に100km以上を
走ってきたので、疲れが出てきていた。友も黙りこくなり、私もボヤーとして、目がうつろ
になっている。私は野営の場合はどうしようか、車中泊ならどうしようか、と方法論を考え
始まっている。野営の場合は、食料と水と暖の取り方を考えた。食料は多少車中にあ
り、水もペットボトルは二三本はある。暖は枝屑を集めて燃やせば何とかなるが、山の
中の焚火で動物や毒蛇、毒虫類が集まってこないか、それならば車中泊が良いだろうと
考えるも、ガソリンが無いので車中泊は暖が取りにくい。どうしようか、このまま走るか、
ガソリンが無くなる前に車を停めて、ここで一泊しようかを考えながら走っていた。友に
聞くと「どっちでもよい」私はなお混乱してきた。太陽は間もなく山に入りそうだ。周りが
暗くなってきている。大型の鳥が巣に戻り始めている。狼か野犬の当吠えか、変な声が
聞こえてきそうな気配を感じ始めてしまった。こうなると悪いことばかり、考え始まって
きた。辞めよう悪い考えはと思い、辞めるも又悪い考えの方に行ってしまう。悪い予感は
当たるという。辞めようと思いながら先に進んだ。次回はチャンスがあったを記します。
             アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

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