2016年11月3日木曜日

照沼重輝のアメリカ彷徨記(残りハーフ)・・・20

2016.11.3木 晴れ 午前5:52
 毎日毎日寒さが押し寄せる深い秋の朝です。今日は祭日だが仕事が
あるので緊張感をもって起きた。ダラスの楽しき日々を思い出して記し
ます。
 午前のハーフは1人でプレイをした。午後になり後ろの白人三人組が一
緒にやろうと言ってきたので合流した。三人組の1人がボスであり、年は
97歳という、後輩役は私と同じくらいの年で2m近い人であり、もう一名は
97歳のボスが乗るカートを運転しながら、替え添え役をしている人であっ
た。三人組が私に先に打てという。素直にテイ―グランドに立って、一打目
を打った。ボールはファインショットで三人組から「グーショット」のお褒めを
いただいた。次にご老体がテーグランドに立ち、ゆったりとした、いかにも
隠居株の打ち方で一打目を打った。私は迷った、他の2人がグーショットを
言わないのである。確かにグーショットを言うか言わないかの瀬戸際の
ボールである。残る二人が交互に打った、私は「グーショット」の連発を
した。私より数十ヤードは先に飛んでいる。2m近しの男は、どうだと言わ
んばかりに私を見た。私は親指を立てて彼の目に入ったのを確認して
から手を下ろした。正に日米対抗のゴルフ大会となってしまった。孤軍の
日本軍対連合軍のアメリカ軍の第二次世界大戦のようだと言いたかった
が、そこまでの英語の単語が出ないので口を結んだ。97歳のボスを
面倒見る後輩と遠慮なく面倒を見てもらっているボスの先輩後輩の
情は素晴らしく輝いていた。
              アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

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