2016年9月4日日曜日

照沼重輝の中国彷徨記(一泊の南通市)・・・11

2016.9.4日 曇り 午前5:43
 台風が来ているから外は薄暗いが、台風余波は無い。
上海から中国の原子力関連の先生に連れられて南通市まで日帰り旅行をした時の話だ。
1993年代、その先生が発達している町が上海近くにあると言い、俺を連れて行くと迎え
にホテルに来た。ヒルトンのハイヤーに乗り、フェリーで揚子江を渡り、その町に入った。
中国経済の黎明期の頃であったが、沿道筋には粗野な食堂が出来始まっていた。先ず、
南通市に入ったら、日本の大企業が既に工場建築を始まっていた。町はその建築業者
や建築作業員達で賑わっていた。ホテルもマーマーのホテルが有り、いきなり行っても
泊まれたのである。中国的なホテルに泊まったので何処となく西洋式を演出しているが
チグハグである。このチグハグさを楽しもうと、ホテルのバーに行った。年齢不等いの女性
がホステスとしていた。給料はチップ制のようで自ら稼ぐためにガボガボ飲み物をせがむ、
俺は好きなだけ飲めよと頷くと飲む回数が少なくなった。帰る時に明細を見ると、目が飛び
でるほどの料金ではなかった。未だ良心のある経営ぶりのバーである。今の中国の高級
バーは違うと思う。目が飛び出るくらいなら良いが、身の毛がよだち、逃げようかと出口
を探すが、自信のない脚力に逃走を止められる羽目になる店もあるようだ。夜の金銭
支払いは熟慮の上に為さないと思わぬポカが生じることになる。黎明期の南通市では
幸か不幸か何もなく、目の保養だけで一泊で上海に戻れたのであった。
                 アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

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