2016年9月3日土曜日

照沼重輝の中国彷徨記(青島ビール)・・・10

2016.9.3土 曇天 午前6:39
 中国の青島に行った時の話である。親類の工場が青島に魚加工場を作ったらしいと
いう話を聞いたので行ってみた。上海から約1時間半の距離である。上海虹橋飛行場
から飛び立ったボーイングは1時間一寸で青島に着いた。降り立つと飛行機の中から
「青島」と崩された赤文字の大きな看板が目に入った。荷物を受取り市内のホテルに
タクシーで入った。四つ星の豪華なホテルである。入り口の一等場所に焼肉屋があり、
チマチョゴリの受付嬢が笑みを浮かべて立っていた。部屋に案内をされ、荷物を置い
てカーテンを開けて外を見た。ホテルが気を利かして東シナ海の海が一望できる部屋
にしてくれた。水平線の彼方を商船が横切っていき、近くには漁船が忙しく動いている
。海岸線の砂浜の近くに青島ビールの本社ビルが建っている。口の中が唾液で一杯
になった。青島ビールはドイツの遺産であり、日本軍が接収した時もあることを思い出し
た。夜になれば青島ビールをたらふく飲もうと考え、昼酒はやめることにした。海岸線
をタクシーで歩こうと思い、フロントに出てタクシーを呼んでもらった。美しい海岸線を
あてもなく彷徨った。毛沢東の専用海水浴場、青島ビールの本社ビル、市内の有名な
建物、浜から小舟をチャーターして湾内を遊覧もした。一先ずの観光を終わり、夕方
になったので焼肉屋に出向いた。さすが朝鮮半島と近い場所なので、朝鮮族が多い
ようで焼肉屋がいたるとこにある。焼肉屋で青島生ビールをたらふく飲み込んだ俺の
腹は鱈の腹のようになり、ホテルに重くなった腹とともにやっと戻れた。美しい夢と
明日も楽しいことを祈願して寝込んだ。 
              アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

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