2016年8月21日日曜日

照沼重輝のアメリカ彷徨記(アメリカ旅最終版)・・・50

2016.8.21日 快晴 午前6:34
 クラバウハウスの前でぼんやりと帰りの車を待った。夕陽の丘の向こうからグレーのレキ
サスミニバンが近寄ってくる。運転席にアジア人が見える。だんだん近づいてアジア人の顔
がはっきりしてきた。彼は上海人の郁遜であった。懐かしい顔がよりはっきりした。思わず
レキサスに近寄り、運転席から手を入れて彼に握手を求めた。彼も懐かし気に握手を返し、
車を急いで降り、俺のゴルフクラブを荷台に積んでくれた。俺は事前にゴルフをやることを
連絡したので、彼は気を利かして俺を迎えに来たのであった。彼はレキサスを駐車場に入れ
て、ゴルフ場を見学したいと言う。数年前にゴルフを彼に教えたのは俺であった。断れないの
でゴルフ場に彼を案内するどころか練習迄付き合うことになった。一度積んだキャデイバッグ
を下ろし、クラブハウスに入り、カウンターに許可を得てから、練習グリーンに上がった。
同じグリーンにアメリカ人がキャキャ―言ってパタをやっていた。観察すると、18番ホール
で決着がつかないので、19番ホールを練習グリーンで勝負をしているようであった。いわ
ゆるチョコレートの決着をつけようとしていたのであった。それが日本にない勝負のつけ方
である。日本人なら引きわけは最高の勝負のつけ方であるから、次のチャンスまで持ち越し
になるが、アメリカ人には無いようである。日本人の俺には大変勉強になった。俺たちは
グリーンの練習とウッドやアイアンの練習をして、練習もアジア人同士の勝ち負け無しの
ような終わり方をして帰途に着いた。
             アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝
 

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