2016年4月20日水曜日

照沼重輝の中国彷徨(中華料理前線)・・・29

2016.4.20水 晴 午前6:00
  中国訪問は200回以上になると思う。思うとしか言えないのは数えられないほど行った
からである。それらの経験から各地で食べた中華料理について記してみます。先ず、上海
料理であるが、どちらか言うと上品で甘い方である。円卓テーブルを囲んで賑やかにやる
が、昼食時と夕食時のテーブルにはビールや白酒や黄酒が立つ。乾杯を繰り返して男も
女も大いに燥ぐ光景をそちらこちらに見る。
  上海上流の揚子江沿いには昆山、蘇州、無錫、揚子、南京の大都市があるが、料理は
とても似ている味と思った。昆山では人民公社スタイルの町役場の食堂で蛇料理と川蝦の
踊り食いをごちそうになった。でもここは何といっても陽橙湖の上海カニを賞味できるのが
一番の地の利である。正義鎮の上海カニは食べてみると肉厚で香ばしい匂いがして食欲
を増してしまうのだ。秋風が吹くころになると上海からの富裕層が我先にと昆山の正義鎮を
目指して飛んで来る。ここの役人と良い関係があったので、俺は他の日本人より多く上海
カニを食べてしまった日本人といえる。地元の古老から聞いた話では、春に深い湖底で生
まれたカニは秋に底から上に上がるのに力を有するそうで、そのためにカニの腕に肉が
着くそううである。これは一度聴いたら忘れない話であり、一度食べたら忘れないカニは
上海カニの味である。
                  アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝
所変われば品変わる餃子(西安)

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