2016年2月28日日曜日

照沼重輝の中国大陸彷徨(水田地域から大都市へ)・・・16

2016.2.28日 快晴 午前3:31
 水戸弁で・・・夜半2:00に目が覚めでしまったので記してんだっぺよ。
 俺は水田の農夫の綺麗な目にウットリして上海に戻った。上海のホテルはヒルトンで
あった。ヒルトンロビ-は水田と対比すると人工美対自然美で勝負にならなかった。こ
ちらの人口美は明るく艶やかであったが、自然美の水田の緑の生命色には勝てない
と思った。俺の頭の中は水田の和やかな景色があり、今いるヒルトンのロビー景色の
差に困惑していて、調和の取れない気持ちの整理が大変であったが、フロントで鍵を
預かり一気に38階に上がり部屋に戻った。カーテンを開けて上海の夜の景色を覗く。
             アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

2016年2月17日水曜日

照沼重輝の中国彷徨(農夫の水田作業)・・・15

2016.2.17水 晴れ 午後8:42
 市場を出た俺は上海に戻る準備をした。待っているタクシーに戻り、運転手に上海に戻る
ように指示をして後部座席に乗った。タクシーの窓から上海までの農村風景を眺めて寛い
だ。稲は緑色の穂先のてっぺんが青空に向かってツンと伸び、太陽と青空と緑に稲の調合
が鮮やかであった。その景色に俺も妙にウキウキしてきたのであった。窓を少し開けて、
その調合された空気を吸った。澄んだ空気が肺の奥まで入り、体内の臓器を洗っている
感じをもった。欲深に更に窓を開けて空気を吸い込んだ。俺の肺ももっともっとと新鮮な空気
を吸えとシグナルを俺に送ってきたが、外を見ると農夫が水田の雑草を抜いていた。足は
裸足のようであったが、その楽しそうな顔が私の脳裏に刻み込まれた。日に焼けた顔の
目玉が真っ白くて優しそうである。豊作を喜んでいるのか、生活に何か良いことがあったの
か分からないが農夫の喜色満面の顔に俺も微笑んでしまったのであった。農夫の仕草に
うっかりしていると、上海のビル群が目に入ってきた。それでも俺は農夫の笑顔のすばらしさ
にウットリしたのであった。
                   アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

2016年2月16日火曜日

照沼重輝の中国彷徨(市場の裏)・・・14

2016.2.16火 曇り 午前2:58
 水戸弁で・・・夜半に目が覚めてしまったぺ、寝られねいのでPCを見ているんだ。
市場の奥で生臭いカエルや見たこともない魚を見た。カエルは食用ガエル類のようで
あり、見たこともない魚は気味悪かったので、目線をずらしさらに奥へ進んだ。市場の
裏にでてしまった。そこは、赤錆びた自転車やリヤカー、それに合成の三輪貨物車等
が無造作に置いてあった。荷台を見ると野菜の屑や魚の鱗等が散らばっている荷台
であった。太目の太太とご主人が口角泡を飛ばし議論をしていた。太太が何であんな
に安く売るんだよと主人に噛みついていた。主人のタバコを持つ手が震えていたが、
太太が後退して店に入ると、市場の同僚らしき人が主人の肩を叩き慰めた。
太太に口答えができない中国人の誠実な男をそこで見たが、俺には類似すること
が無いと自身に言い聞かせてもと来た通路を淋しく戻ったのであった。男が女に怒られ
ている現場はできるだけ見たくなかったのであった。
             アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

2016年2月4日木曜日

照沼重輝の中国彷徨(肉売り場)・・・13

2016.2.4木 晴 午前5:05
 水戸弁で・・・早く起きてしまったぺ、昨日の俺の山掃除が上手くいったか見たくてだ。
  韮売り場から肉売り場へ移動した。韮の匂いから血の匂いへ変わった。豚が足を縛られ
てつらさがり、牛は肉塊で売られ、ヤギは肉片が重なって売られていた。売り子が大型包丁
で俎板をトントントンと叩き、喚きながら客寄せをしていた。肉種類を眺めると、赤身と脂身
の配列が違うようだ。俺は肉屋でないので良く分からないが、客はその配分で良い肉か悪い
肉かを見分けているようであった。俺は更に中へ進んだ。今度は魚屋が表れた。生臭い
空気が漂ってきたので、足元を見たら魚の骨や鱗が辺り一面に落ちていた。このような床は
滑るので摺り足で移動を始めた。売り場の観察をしながら更に進んだ所でカエルや日本で
食べない物を見たのであった。
              アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝