2015年11月6日金曜日

照沼重輝のアメリカ彷徨記(暗殺場所で)・・・新34

2015.11.6金 快晴 午前6:50
 その場所に立った。俺はケネディと夫人が乗ったオープンカーでの惨劇を忘れもしない。
ケネディがのけ反り、ジャクリーンがオープンカーの後部座敷で膝をついてオロオロして
いた光景を思い出した。そして、その後にオズワルドが護送される瞬間、至近距離から
射殺された光景までを思い出していた。その当時少年だった俺は、世界は崩れていくの
は当然と考えた。それから、50年の現地では多くの観光客が、憂いの表情で眺めている
人やにこやかに観光を楽しんでいる人々で一杯だった。俺は教科書倉庫からヘヤピン
カーブまで歩いてみた。80mくらいので距離であった。銃を扱った人間ならば余裕のある
射程内である。考えられない惨事が大陸では起こるのだということを実感した瞬間であった。
俺は周りをそーっと見回した。どうやら、何事も起こらない空気が漂っている。安心をして
更に周りを観察した。道路の真ん中辺りに三個の赤マークが埋め込まれていた。それは
ケネディが被弾した場所のようである。その赤いマークが私の脳裏に刻まれてしまった。
俺はそれをいつの瞬間でも思い出せる光景となっている。次回はダラスフォートワース
空港に行ってみたを記します。
                     アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

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