2015年11月1日日曜日

照沼重輝のアメリカ彷徨記(教科書倉庫)・・・新32

2015.11.1日 快晴 午前6:40
  中国出張とアメリカ客との商談で忙しく、自宅に戻ったのは昨日だったが疲れはない。
さて、ダラスまで100kmと近くなり、俺はリラックスして運転をしていた。周囲の景色の
木や草を眺め、時には空に目を移しアメリカらしい大きな鳥を眺めた。ハンドルから手を
上に伸ばせば、その手が真っ青に染まるような青空をフロントガラスから楽しんだ。時折、
戦闘機が無言で白いジェッツ雲を出しながら上空を横切っている。そのようなダラスへの
平和な道のりでのあった。
  俺は道路に陽炎がいくつも立ち、大竜巻の子供が真茶色の小竜巻を数個誕生させよう
としているように見える場面を見ながら、大平原の中を突っ走してダラスに向かっている。
目指すは、ケネデイ大統領とジャクリーヌ夫人が乗った車を待ち伏せたテキサス教科書
倉庫の建物である。遠くに高層ビル群が一粒の点から長方形が林立する形になって見え
てきた。ダラスは大きな町だと聞いているので、どこから侵入するか悩んだが、IN20号線
を西に向かって走ってきたのは間違いでなかった。もうすぐだ、ケネデイに挨拶ができる、
あれから50年が経った。ダラスまで50kmの地点を過ぎる。まるで級友に会えるような
感覚でウキウキして前に進んだ。
              アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝 

0 件のコメント:

コメントを投稿