2015年10月11日日曜日

照沼重輝のアメリカ彷徨記(危ないストリートの奥)・・・新27

2015.10.11日 ☔ 午前7:20
俺は危ないものに興味があるのかもしれません。ニューオリンズ最大の危ないストリート
を奥へ奥へ進んだ。客引きのカリブ系のアメリカ女やアフリカ系アメリカ女が手ぐすねを
引いて待っていた。幅5mくらいの小道を進んで奥に入ると、凄まじいカリブ系音楽や
アフリカ系音楽が大音響で流れていた。パブ系やレストラン系の店の前に女が並んで
客引きをやっているのだ。俺は二十歳代に新宿歌舞伎町一番街でアルバイトをやって
いたので蝉噪や暗い景色は見慣れているから、そうは驚かない心臓を持っているが、
ニューオリンズ最大の危ないストリートは、いやでも緊張感を抱いてしまった。女は裸に
近い衣装で強引に客引きをやっている。「ヘイー.ユウー.カモン」という呼び込みの声
があちこちから聞こえてきた。俺は女と目が合っても、シカとして悠々とストリートを歩い
た。奇妙に彼女たちと価値観を共有できた雰囲気になった。なぜだろと考えてたら、
一生懸命に過酷な心理で生きているところであった。俺は何事でも、流れに乗って
一生懸命にやる、ということに共感を持ったのかなーと思った。ストリートを白人の
一団が酔って大騒ぎをしてこちらに向かってきた。白人の一団と有色アメリカの一団が
一緒になって大騒ぎをしていた。とにかく酔っての大騒ぎだが、それを冷ややかに見て
いる一団は皆無であった。そんなふざけ方がアメリカ的で俺も一緒に大騒ぎをしたく
なった。明日は危ないストリートの警察官の様相を記します。
                  アメリカ・中大陸馬賊隊・・・照沼重輝

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