2015年9月19日土曜日

照沼重輝のアメリカ彷徨記(キーウエストの町)・・・新21

2015.9.19土 ☁ 午前7:00
 キーウエストの町に難なく入れたのは、一本道のお蔭であった。町が遠くに最初に見えた
時は、町そのものが海の上に浮かんで見えた。近づくにしたがって感じたのは、蜃気楼で
見えるような感じであった。更に近くなると、海が遠のき、この世の町には見えず、海に
作った人口の町に見えたが、実はそうではなく、自然にできた人間が岩礁に住ませてもら
っているような所であった。南の植物がふんだんに生息し、空は青く、空気は塩分を含ん
だ南の島そのものである。それでもアメリカらしく豪華なヨットやクルザーが所々の浜に
係留され、主人の上船を待ち遠しく待っているようである。南の浜風に係留されたヨットの
ロープがピチンピチンと船体を打っている。まるで競争前の馬がパドックから今にも飛び
だしそうな雰囲気を感じた。街行く人の足はサンダルで靴を厳めしく履いている足は無か
った。カラフルなシャッツを着て、幅広い側道を闊歩しているアメリカ人は陽気そのもの
に見えた。アメリカ風情を横目に見て、車を一軒のモーテルに入れたが、どう見ても旅用
のモーテルでなく、観光用のモーテルである。夕方であったので、フロントが混んでいたの
で値段表を何気なく見たら、200ドル~と表示されている。驚きびっくり桃の助の日本人に
なった俺は、恐怖の声で「200ドル」と叫んでしまった。幸い日本語で言ったので、フロント
に気づかれずに終わったが、戻ろうか、部屋を取ろうか、迷ったが俺の受付の番がきて
しまった。ここ一番に発した言葉は次の言葉であった。
               アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

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