2015年6月27日土曜日

照沼重輝のアメリカ彷徨記(銃撃された車と爆弾演習中)・・・61

2015.6.27土 小雨 午前6:45
   水戸弁で・・・雨の中をカッパで歩いだ、誰もいなかった、黙々と歩いたら爽快だった。
ソルトレイクシティを明け方に出た。月の砂漠のような土地を走っていた。所々に筑波山
くらいの山が見えた。その山々に行きたいなと思って走っていた。高速からそれた細い
道がそれらの山々に続いていた。ふと道路の標識を見ると、その標識は銃弾で穴が多数
あいていた。日本のテレビ見たことがある穴のあいた道路標識である。アメリカ人は走っ
ている車から標識に向かって射撃練習をするらしい。俄然、冒険心が出てきた。気がつく
と、高速を外れ、その荒れた細道に入っていた。何と、細道を2マイル走っただけで穴の
あいた標識を無数に見た。冒険心が更に疼き、どんどん荒れ地を前に進んだ。宇宙の
月や火星の表面のような土地である。この荒れ地の向こうにソルトレイクの湖があるはず
である。やがて前面に💀マークのある看板が経っていた。車を停め、看板に近づくと何や
ら書いてあった。それは「危険、入るな」更に、但し「演習中は」と訳せた。演習中は入らな
ければ良いのだなと理解した。爆発音や銃撃の音が聞こえないので、俺は大丈夫と思い
更に進んだ。延焼した赤茶色の鉄板になった車が捨てられていた。走っている車を銃撃
する訓練用の車のようだ。数台の赤茶色の車が無造作によ横たわっていた。空の薬きょ
うが散乱していた。道路を軍用トラックが封鎖をしている地点まで入ってしまったようだ。
軍用トラックが道路を封鎖し、数人の軍人が俺を停めた。「どこに行く、目的は」と言われ
た。俺は「ソルトレイク観光、日本人」と答えた。軍人の顔は白やブルーの戦争用化粧
がほどこされ怖かった。「ここにろ、間もなく爆弾を破裂させる」と言われた。俺は好奇心
の塊りとなり、カメラを隠し出した。軍人たちは爆弾の破裂する前方を見ている。その隙
に、シャターチャンスが生じると判断をし、日本人としては大陸横断中の最大のチャンス
と思えた。写真を写して良いのか、軍機密でダメか、俺を捕獲するのか、迷いながら
カメラを後ろに隠して前方を軍人になったつもりで睨んだのである。明日は爆発前から
爆発後までを記します。
                               アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

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