2015年4月10日金曜日

照沼重輝のアメリカ彷徨記(ロングアイランド)・・・14

2015.4.10金  曇天  午前5:00
   水戸弁・・・まだも曇りか、桜見の天気じゃないな、今年の桜見は全部だめになったぺ。
マンハッタンから北へ270Kmのドライブに出た。最初に車を停めたのはジョーンズ
ビーチであった。サメの映画で有名になった浜である。私は浜に降りて、映画の場面を
思い出していた。ジョーズのヒレが海面の海に出て、あの音楽が聞こえてきた気がした。
海は凪ぎていたので、その場面を思い出すのに絶好な日であった。ふと水平線に目をや
ると、彼方に貨物船が大西洋に出ていく姿、空に目をやると5月の五月晴れの真っ青な
空があった。日本から12000km離れた浜で日本、水戸、東海村のことを思い出して
いた。胸の中で里心と冒険心が交錯した。
   浜を上がり、更に最北に進んだ。二車線の道路の脇の小さな砂丘に、浜特有の低い
植物がびっしりと生えている。村松浜と同じような光景をしばらく進んだ。右側は大西洋
で左側が内海である。日本の海岸線とスケールの違いがあった。ごみは散らばってい
ないし、砂もきれいな白砂である。お腹がすいてきたので、ドライブインに寄った。トイレ
で用を足し、何かを食べようと中に入ったが、シーズンオフで営業をしていない。マリー
ナーのオフィスに入るも休みであった。更に、空腹を覚え持参したナビスコで腹を癒し
た。水とナビスコは緊急食あり、アメリカではいつも持参していた。
    一寸の休憩後、更に前に進んだ。目指すは最北端の岬である。出会う車が無くなっ
た。私の後をカモメがガーガー泣きながらついてきたような気がした。先ほどナビスコ
をあげたからである。これで一人旅で無くなった。太陽と私、私の影と車、カモメが仲間
に入ったので5人旅になった。淋しくない旅を何時まで続けられるか。
                                             アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

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