2014年4月28日月曜日

1997年から2014年の華中(中国赴任中の日本人)・・・78

2014.4.28月 快晴 午前7:00
 いつだったか、杭州から電車で上海に帰る途中の出来事であった。軟座席(グリーン車)に乗って
移動中の午後11時ごろの列車の中でした。じーっと私を見る男と目があった。その男の服装は、
形だけのネクタイをして、ヨレヨレに見えたスーツを着ていたので、中国人の営業マンかなと咄嗟に判断した。グリーン車に乗る中国人は少ない時代でしたから、こちらも何だろうと相手を見返した。
私は駅のホームで買った弁当とビールをパクついていた時です。相手は「日本人ですか」と聞いてきたので、私は「そうですが」と怪訝そうに返した。「その弁当は食べられますか」と相手、私は
「腹が減ったので、どうしようもないので、何でも食べている」と答えると、相手「その弁当は、中国に10年いるが、どうしても食べられない」と言う。どうしてと聞くと。相手は「臭い匂いのする弁当」と答えた。私「そう言えばそうだ」と答え、私「だから、弁当にビールをかけて食べてみた」と言った。私も臭くは思っていた。美味しくないのでビールをかけて食べてみていたのである。
弁当にビールをかけて美味しいわけが無い、腹が減ってどうしようもなく食べているのである。中国に10年赴任をしていて、食べられない弁当が美味しいわけがない。その男に聞くと大手商社の社員だと言う。彼は「中国は面白い、人は結構親切だ」と言う。私はそうかと思い、中国にもっと深く進入してみようと思った。何かを得られるなと考えた。それは中国赴任中の日本人と現地で深夜に始めて遇った瞬間でした。
                アメリカ・中国馬賊隊・・・照沼重輝

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