2013年12月30日月曜日

1997年から2013年のアメリカ(田舎道)・・・32

2013.12.30月 快晴 午前7:15
 アメリカの横断中にリオという町から北に反れて砂漠に入った時の話です。遠くのロッキーが美しく、その山裾に行ってみたくなりました。ナビをつけた車でしたが、肝心のナビの操作が完全でなく、私の方向勘だけを頼りにして、強引にその方向に進路をとりました。
 
インターステイト80のリオの出口を出て、リオの町を後方向にして、北に進路をとり、太陽を左手に
見ながら進むと、必ずロッキーの麓に到達するはずであると判断をして、意気揚々と出発をしました。リオの町のスーパーで小ギャンブルを楽しんだ後の出発です。スーパーで日本の海苔巻すしを食べて元気が出てからの出発でした。
 日本でいえば一車線の市道のような道路ですが、ブッシュと赤い色の砂漠の中の道で、荒涼とした、果てし無く延々と長く続く、ナイル川の流れのように大きく蛇行したりしているような道に入りました。そして、常に太陽を左に見て進みましたが、午前中は一台の車にも出遭いませんでした。道路に慣れてくると、太陽を見ることになおざりになりました。いつしか、車はとんでもない進路に入り、行けども、行けども、ブッシュと赤い砂漠から脱出できないようなゾーンに入ってしまったのです。太陽は左から右に大きくそれてしまいました。ガソリンは少なくなり、腹は減り、人家無く、空に
鳥も無く、砂漠の迷路に入った気分になり、私の頭は混乱し口が渇いてきました。私は焦りました、
今日は砂漠で野宿か、エンストした車を置いて徒歩で助けを求めるか、悪い予感ばかりが頭を過ってくるようになりました。
              アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

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