2013年11月18日月曜日

1991年の中国(上海の夜)・・・14

2013.11.18月 快晴 午前6:50
 天安門事件が終わって1年過ぎた頃に、中国の友人から誘われて上海に行きました。古真かしい虹橋空港に降り、日系ホテルのガーデンホテルに宿を取りました。上海で目を奪われたのは、人混みと夏の熱風でした。ホテル周辺を一回りしましたが、夜の遊びは無く、人々も人民服に毛が生えたようなお洒落しかしていませんでした。それでも私の探究心は旺盛極まりなく、路地から路地に入り込んで、真っ暗な闇の路地を徘徊しました。当時の上海の田舎のトイレは部屋の中に少なく、外トイレでしたので、真っ暗な路地にしゃがみ込んで動く者があり、目を凝らして見ると用を足している住民だったり、真っ暗な路地裏からは、夕食時などには強烈な油の匂いが漂い、慌てて路地から大通りに出たりしました。
 一寸一杯の酒屋を見つけるのは困難で、一杯やるのは中華料理店かホテルのバーだけでしたので、一寸物足りない上海の夜でしたが、それでもめげなく夜の町と昼の町を徘徊しました。黄浦江の公園、昔競馬場の人民広場、南京路、和平飯店の老ジャズ団、右翼の児玉氏の昔のホテル事務所、犬と中国人は渡るべからずの橋、旧日本軍のスパイ機関の跡地等の歴史に残る名所の全部を観察しました。当時の上海人の多くの目はギラギラと輝き、近代的な文化を貪欲に取り入れようとしていました。昼間は原子力科学者の真面目なヨウ氏の案内でしたから、色々な上海の真面目文化を学び、夜は自らの案内でしたから色々な上海の風俗を発見でき楽しめました。
 明日は上海(shanghai英語の意味では一度入ったら戻れない所)と訳できるそうですが、具体的に
経験したことを掲載していきます。
               アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝
 

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